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執筆者の写真柄木つね

イラスト集『痕』あとがき

ご覧いただきありがとうございます。

このイラスト集はデジタルイラストを描き始めた2016年から現在までの作品の中からいくつかのものをピックアップして作られました。

私は絵を描くときには自身の内面にあるものを出力することに重点を置いています。そのため当時の心情、思想などが色濃く表れているかと思われます。絵柄は変われど、描きたいものは変わることなく続いていることがわかります。月、太陽、目、光は私の中にあるテーマのひとつです。これらを描き続けることで世界をみる目の変化を記録していくことが今の望みでもあります。

今回、新規イラストを2枚収録することができました。青い太陽と赤い太陽の絵です。

青い太陽は夜から生まれ、ユキヒョウが守っています。夜の青い太陽に照らされると人間は悪いものに憑かれてしまうために、夜間の外出は推奨されません。人間が夜の林に出かけると、ユキヒョウに扮した神様がさらって洞窟に隠してしまいます。赤い太陽は昼から生まれ、ワシが守っています。赤い太陽は力強く、その姿を見ることはできません。人間が目を向けようとすれば、赤い太陽から発された光線が目を貫くとされています。目を貫かれた人間はワシに扮した神様がどこかへ連れ去ってしまいます。青い太陽も赤い太陽も人間の遠く及ばない存在であり、敬意を持つことが大事な相手です。

また来年の6月に1冊つくれたらいいな~と思っていますのでこれからもよろしくお願いします!

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